守衛(読み)シュエイ

デジタル大辞泉 「守衛」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐えい〔‐ヱイ〕【守衛】

[名](スル)
守ること。見張ること。また、その人。警固
「当日尾州でも禁門を―したと」〈藤村夜明け前
官庁・会社・学校工場などで、出入り口監視敷地・建物内の警備に当たる職。また、その人。
旧衆議院・貴族院院内の警備・看視に当たった職員。今の衛視。
[類語]番人門衛門番看守衛視衛士衛兵牢番獄卒監視

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精選版 日本国語大辞典 「守衛」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐えい‥ヱイ【守衛】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) まもること。警固すること。また、その人。番人。しゅえ。
    1. [初出の実例]「始差畿内兵士、守衛宮城」(出典:続日本紀‐養老二年(718)一一月癸丑)
    2. 「城内に在ること六年守衛の緩なるを窺ひ一医師の助を得て役夫の衣服を着し伴て城門を出て英国に脱走せり」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉二)
    3. [その他の文献]〔周礼注‐地官・稍人〕
  3. 旧制の、貴族院および衆議院事務局の職員。守衛長・守衛番長の指揮のもとに、院内を取り締まる判任官。現在の衛視。
  4. 官庁・学校・会社などの警備に当たる職務の人。門で出入りの人を監視したり、敷地や建物内の見まわりなどをする。
    1. [初出の実例]「守衛と僕等がビックリして飛んで行って」(出典:北東の風(1937)〈久板栄二郎〉一幕)

しゅ‐え‥ヱ【守衛】

  1. 〘 名詞 〙しゅえい(守衛)
    1. [初出の実例]「凡そ路次の行粧、行列の儀式、前々の臨幸に事替はって、百司(はくし)の守衛(シュヱ)厳重なり」(出典:太平記(14C後)一一)

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普及版 字通 「守衛」の読み・字形・画数・意味

【守衛】しゆえい

まもる。

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