安逸(読み)アンイツ

デジタル大辞泉 「安逸」の意味・読み・例文・類語

あん‐いつ【安逸/安×佚】

[名・形動]気楽に過ごすこと。何もせずに、ぶらぶらと遊び暮らすこと。また、そのさま。「―をむさぼる」「―な日を送る」
[類語]自適楽しむ興ずる堪能たんのうする満喫する享受する享楽するエンジョイする興がる・興を添える・興趣が募る・興に入る興に乗る歓を尽くす感興歓楽逸楽交歓合歓

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精選版 日本国語大辞典 「安逸」の意味・読み・例文・類語

あん‐いつ【安逸・安佚】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 気楽にのんびりと楽しむこと。何もしないで、ぶらぶら遊んで暮らすこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「王功をないてちとも安逸せずして朝は早くをき、夜が深てねて」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一九)
    2. 「人を成就するものは、安逸に在らずして、勉奮に在り」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一)
    3. 「安逸な日を送ってゐるのが」(出典:小鳥の巣(1910)〈鈴木三重吉〉下)
    4. [その他の文献]〔孟子‐尽心・下〕

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普及版 字通 「安逸」の読み・字形・画数・意味

【安逸】あんいつ

何もせず楽しむ。安佚。〔荘子至楽しむは、身、安なることを得ず。口、厚味なることを得ず。形、美することを得ず。

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