宗主(読み)ソウシュ

デジタル大辞泉 「宗主」の意味・読み・例文・類語

そう‐しゅ【宗主】

本家の長。本家の嫡子。また、中心として尊び仰がれる人。
古代中国、封建時代諸侯を支配していた盟主

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精選版 日本国語大辞典 「宗主」の意味・読み・例文・類語

そう‐しゅ【宗主】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本家・本流であるところの長。本家の嫡子。また、仰ぎ尊ぶべき首長
    1. [初出の実例]「今日外国を以て諸般学芸の宗主(ソウシュ)とするは余儀ない次第ではあるが」(出典:閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉事大主義の喝破)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公二七年〕
  3. 血縁関係基盤とする中国古代封建制の盟主。
  4. 宗廟位牌。〔春秋左伝‐昭公一九年〕

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普及版 字通 「宗主」の読み・字形・画数・意味

【宗主】そうしゆ

嫡長子。学芸主流をたとえる。〔困学紀聞、十七、評文〕(黄)山谷~曰く、劉(りうけふ)嘗(かつ)てを論じて云ふ。(ほんくう)ならば奇にし易く、實ならば工なりしと。此の語亦た是れ沈(約)・謝(霊運)輩の、儒林の宗爲(た)りし時、好んで奇語を作れり。故に後生、論を立つること此(かく)の如し。

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世界大百科事典(旧版)内の宗主の言及

【一家衆】より

…中世,近世における本願寺歴代宗主(しゆうす)の庶子一族および猶子群の総称。本願寺は親鸞墓所の管理から出発した寺で,血脈によって法流を伝持していったため,はじめから強い“家”意識を持ち続けた。…

【法主】より

…近世から近代にかけて,法主は本山の住職や一派の管長を指すのが一般的になった。《考信録》には,法主の同義語として,宗主,法王,禅主,法王主,門主,門跡の呼称をあげ,その出典を示している。しかし一般には,法主は宗主,門主,門跡と区別されず,併用されることが多かった。…

※「宗主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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