精選版 日本国語大辞典 「宗因」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
江戸前期の連歌(れんが)師、俳人。姓は西山。俗名は次郎作、諱(いみな)は豊一(とよかず)。宗因は主として連歌の号で、俳諧(はいかい)では一幽(いちゆう)、西翁(さいおう)、西幽子(さいゆうし)、西梅花翁(にしばいかおう)、梅翁(ばいおう)などと号した。肥後国八代(やつしろ)(熊本県八代市)の生まれ。幼時から天台宗釈将寺の僧豪信僧都(そうず)に和歌などを学んだが、1619年(元和5)15歳のとき、連歌の好士八代城主加藤正方(まさかた)に仕えたのをきっかけに、連歌道にも志し、17歳から26歳までの9年間、京の里村昌琢(さとむらしょうたく)門に長期留学して連歌を修行した。1632年(寛永9)主家改易のため浪々の身となり、翌年上洛(じょうらく)、隠棲(いんせい)中の旧主に従うこと15年に及んだが、旧主が京を追われてのち、1647年(正保4)43歳で大坂天満宮連歌所宗匠に着任、月次(つきなみ)連歌を再興するなど功を積み、諸国に名声を馳(は)せた。しかし、相次ぐ身辺の不幸に深く無常を感じ、1670年(寛文10)66歳のとき、豊前小倉(ぶぜんこくら)(福岡県北九州市)の広寿山福聚(ふくじゅ)寺の法雲禅師のもとで出家、連歌所宗匠の座を一子宗春(そうしゅん)に譲り、もっぱら俳諧に遊ぶこととなった。
連歌壇は、それに付属する形で俳諧の座を営んでおり、里村家に学んだ宗因も1647年(正保4)ごろから俳諧を始め、50年代のすえには同門の重頼(しげより)とともにかなり俳名を知られるに至ったらしい。当時の作風はまだ貞門風を脱しきれず平凡であるが、以後急激に新しみを加え、反貞門分子から熱烈な歓迎を受けて、1670年代には、大坂の西鶴(さいかく)、京の高政(たかまさ)、江戸の桃青(とうせい)(芭蕉(ばしょう))・松意(しょうい)ら多くの門人を擁する、いわゆる談林(だんりん)派の盟主となった。その俳風は、格に縛られない自由さ、素材の卑近さ、着想の奇抜さなどを特徴とするが、門人らに比べると連歌師の素養に引かれてか、概して穏健である。俳諧史上の存在意義は「上に宗因なくんば我々が俳諧今以(もっ)て貞徳(ていとく)の涎(よだれ)をねぶるべし。宗因は此道(このみち)の中興開山なり」(去来抄)という芭蕉の評に尽きる。天和(てんな)2年3月28日没、78歳。
里人のわたり候ふか橋の霜
[乾 裕幸]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
1605~82.3.28
江戸前期の俳人・連歌師。加藤清正の家臣西山次郎左衛門の子。本名西山豊一(とよかず)。通称次郎作。俳号は一幽,宗因は連歌名。肥後国熊本生れ。15歳頃から肥後国八代(やつしろ)城代加藤正方に仕えた。正方の影響で連歌を知り,京都に遊学。昌琢(しょうたく)について本格的に連歌を学んだが,1632年(寛永9)主家の改易で牢人となる。47年(正保4)大坂天満宮連歌所の宗匠となり,全国に多くの門人をもつ。その一方俳諧活動も行い,延宝頃に談林俳諧の中心人物とされた。はじめ関西を中心に流行し,しだいに全国に波及,芭蕉の蕉風俳諧をうむ基盤を作ったが,晩年は連歌に戻った。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この虚実を相対的にとらえる虚実相兼論に対し,荘子哲学を背景にして,〈虚〉を相対的次元を超えた絶対的根拠として虚実論を展開する者もあった。談林俳諧の総帥西山宗因の〈抑(そもそも)俳諧の道,虚を先として実を後とす。和歌の寓言,連歌の狂言也〉(《阿蘭陀丸二番船》)とか,その門下の岡西惟中の〈俳諧とはなんぞ。…
…伝統的な貞門俳諧に反抗して起こり,1670年代(延宝期)を中心に流行,蕉風俳諧の台頭とともに急速に衰えた過渡期の俳諧である。貞門のなまぬるい俳風や堅苦しい作法に不満をもつ人びとが,連歌の余技として解放的・遊戯的な俳諧を楽しんでいた,大坂天満宮の連歌所宗匠西山宗因を盟主とし,一派を成したもので,宗因流,またその俳号から梅翁(ばいおう)流ともいう。談林とはもと僧侶の学寮をいい,初めに江戸の松意(しようい)一派がそれを名のったが,のちに宗因をいただく諸派の俳諧の総称となった。…
※「宗因」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新