世界大百科事典 第2版 「宗教史学派」の意味・わかりやすい解説
しゅうきょうしがくは【宗教史学派 religionsgeschichtliche Schule】
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おもにゲッティンゲン大学を足場に、19世紀末から1920年代ごろにかけて活動した聖書学者たちの一派。アイヒホルン(1856―1926)、グンケル(1862―1932)、ブーセット(1865―1920)、バイス(1863―1914)、グレスマン(1877―1927)らがおもな人物で、トレルチ(1865―1923)はその理論家といわれる。それまでの聖書文献批評の成果を踏まえ、旧約、新約の宗教を先行文化や環境世界の宗教(バビロニア神話やヘレニズム世界の諸宗教など)と関連づけてとらえようとした。こうした基本的視点や、その提起した聖書資料の伝承、編集などの諸問題は、今日なお重要な意義をもっている。
[田丸徳善]
…神学は,以上の成果を基に思想の系統的叙述を行う。19世紀末,ウェルハウゼンは,文献資料を発展史観によって並べかえてイスラエル宗教史として再構成し,旧約学の祖となったが,そのころから数多く発見された資料に照らし,環境世界と旧約聖書との有機的把握を主張した宗教史学派(代表H.グンケル)が20世紀初頭より主流を成した。M.ウェーバーの《古代ユダヤ教》は社会学的構造連関を明らかにし,ラートGerhard von Rad(1901‐71)の《旧約聖書神学》と《イスラエルの知恵》は,イスラエル的思考の特質をまとめ,その後の学的討論の踏台を成した。…
… ドイツのプロテスタントでは,シュライエルマハーからK.バルト以前までの神学を広く近代主義神学と呼ぶが,ここでは自由主義神学のほうが一般的名称である。ただし狭い意味での自由主義はD.F.シュトラウス,ビーダーマンA.E.Biedermann(1819‐85)のように教義を解消していくもの,および19世紀の終りに登場する宗教史学派(聖書学者に多いが体系的にはE.トレルチが代表する)にみられる。シュライエルマハーは敬虔主義に連なって,教義中心の正統主義を批判し,キリスト教を宗教論と信仰論としてとらえ直すことに努めた。…
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