精選版 日本国語大辞典 「定旋律」の意味・読み・例文・類語
てい‐せんりつ【定旋律】
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多声性をテクスチュア原理とする音楽様式において、合奏(唱)の音楽時間進行の核として機能するように一つの声部に配置された一定の基本旋律。ヨーロッパの作曲史上、とくに対位法において、中世から現代まで重視されてきた。利用される旋律としては、既存の単旋聖歌、プロテスタントのコラール、世俗旋律の場合が多いが、現代に近いほど新作が多くなる。ゆったりと安定し単純なリズムに基づく定旋律に対して対比的な他の声部は、より細かく複雑な旋律輪郭とリズム型を表出するよう作曲される。すなわち、定旋律の音進行を縮小・分割・拡大・変形する技法を、先取り・模倣といった方法で、いわば同時的に変奏したり、まったく異なる音型素材を駆使したりする。こうした定旋律の概念と実践はヨーロッパ以外にも例が多く、ジャワやバリ島のガムランにおけるバルンガンやグンディンが代表的である。
[山口 修]
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… 二つ以上の自立的な旋律(声部)を結合する技法として,対位法は各声部の音楽的な動き,声部間のリズム的分化,垂直的な音程や和音の響き,という三つの問題を考慮し,諸声部の結合が一つの音楽的なまとまりを生むようにはからねばならない。〈音符・対・音符〉という語源が物語るように,対位法は最初,既存の旋律(定旋律)に対して新たな旋律を創出し,定旋律の各音に新旋律(対位声部)の音を1対1の関係で結合することから始まった。この場合に許容された音程は,同度,完全8度,5度,4度の協和音程のみである。…
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