宝塚[市]【たからづか】
兵庫県南東部,武庫川中流部の市。1954年市制。川をはさむ中心市街は奈良時代からの温泉地で,1910年箕面(みのお)有馬電気軌道(現阪急宝塚線)が開通し,新温泉と遊園地を作り,宝塚歌劇団の本拠地となってから発展。温泉は食塩泉・放射能泉,16〜30℃。植木,苗木,ダリア,アイリスなどの球根栽培が行われ,イチゴ,イモなどの観光農業も盛ん。工業団地の建設も進み,大正期からの宅地開発は現在も続き,大規模宅地開発が進んでいる。厄よけ開運の清荒神(きよしこうじん),西国三十三所24番札所中山寺がある。阪急今津線,福知山線,中国自動車道も通じる。1995年1月の兵庫県南部地震では死者116人,倒壊・焼失家屋5059戸の大きな被害をうけた。101.80km2。22万5700人(2010)。
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たからづか【宝塚[市]】
兵庫県南東部の市。1954年宝塚町と良元(りようげん)村が合体,市制。人口20万2544(1995)。六甲山地東端にある武庫川の谷口集落から発達した住宅・観光都市である。宝塚の発展は1910年に箕面(みのお)有馬電気軌道(現,阪急電鉄宝塚線)の大阪梅田~宝塚間の開通に始まる。経営者小林一三は,乗客誘致策として宝塚に温泉と劇場を開設した。大正初期に宝塚少女唱歌隊(現,宝塚歌劇団)が誕生すると非常な人気を呼んだため,4000人収容の大劇場や宝塚音楽学校が次々に建設された。
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