精選版 日本国語大辞典 「家元」の意味・読み・例文・類語
いえ‐もと いへ‥【家元】
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日本の芸道・武道・学問・宗教などで,その流派の正統とする精神・芸風・技術などを伝える家,あるいは人をいう。平安時代から歌道・雅楽・蹴鞠(けまり)などに存在が認められる。多くは江戸時代以降に成立し,代々血縁的に世襲される場合と,人格・技能がとくにすぐれた人物が継ぐ場合がある。家元制の構造は師匠と弟子の家父長制的主従関係を基本とし,古来の伝統を重視し,名取などの任免権による収入や,秘伝・秘技の独占などの問題もあるが,日本文化の伝統保持のための効率的組織であることから,その必要性も説かれる。茶道の三千家(さんせんけ)・遠州流・石州流,華道の池坊(いけのぼう)・草月流・小原流,能楽の観世流・金春(こんぱる)流,剣道の柳生流・一刀流などがある。江戸時代には家本とも書いた。
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…その3人の息子たちはそれぞれ表,裏,武者小路の三千家としてわび茶の伝統を守り,また山田宗徧,杉木普斎らの宗旦の高弟たちは元禄時代に登場してくる新興都市民の間に茶道を広げた。18世紀の茶道の特徴は町人の間に広がった茶道が遊芸化し,それにともなって茶道が家元制度(家元)をとりはじめることだ。19世紀になると,遊芸化した茶道への批判として,秘伝に隠された茶道具の実証的研究を軸に名物を中心とした茶道の復興を試みる松平不昧(松平治郷(はるさと)),あるいは茶道を精神的修行の場として再認識しようとする井伊直弼,あるいは茶を既成の芸道から解放して文人の楽しみとしようとする煎茶道などの新しい動きがあらわれた。…
…日本の〈原組織〉イエモトというのは,大都市などで,この〈同族〉に模してつくられた協同団体corporationのことなのである。それは,芸道の家元制度(流派)を分析上の範型とするような,親族類似の組織体(自発結社)を指している。家元は,川島や西山松之助も指摘するように,宗家を家父長に見立てる大擬制家族であるとともに,師匠―門弟という主従関係の連鎖から成るヒエラルヒーである。…
…芸能の伝授には,伝統的に秘事観念があり,技芸の相伝は特殊能力の分与と考えることから,極意,奥義,秘儀,秘技,秘伝,秘曲などという性格が生じ,これが許物の制度となった。近世以降家元制度(家元)が発達したことから,家元は秘事・秘伝に関する相伝権(免許権)を独占管理するようになり,家元に伝授料を支払って免許状を受ける。弟子は免許状をとって教授権を得,名取(師範)になることはできるが,免許状の発行はできない。…
※「家元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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