家畜化(読み)カチクカ(英語表記)domestication

デジタル大辞泉 「家畜化」の意味・読み・例文・類語

かちく‐か〔‐クワ〕【家畜化】

人間管理の下で野生動物交配品種改良を行い、家畜とすること。また、その過程をいう。ドメスティケーション

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世界大百科事典 第2版 「家畜化」の意味・わかりやすい解説

かちくか【家畜化 domestication】

家畜化とはヒトが動物の生殖を管理し,管理を強化していく過程をいう。英語domesticationは植物に対しても用いられ,その場合には栽培化あるいは作物化という訳語が与えられる。上の定義から,家畜化とは動物に加えられる自然淘汰人為淘汰に置き換えられていく過程であるともいえるし,また自然から与えられるものとしての資源でしかなかった動物が,再生産を人為的にコントロールできる資本へと変化する過程であると表現することもできる。

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世界大百科事典内の家畜化の言及

【栽培植物】より

…それらは一般的には一つの目的に利用されたのではなく,多くの目的に利用された植物であったと想像される。 やがてこれらの植物をさらに積極的に人間の生活の場の周辺に植えることにより,それらをしだいに栽培化domestication(この語は動物の場合には家畜化と訳す)するという方向に移行していったものと考えられる。このようにして人間は,自然から得た植物資源に生活を依存する生活から,食料を計画的に生産する段階に到達し,農耕が起源したのである。…

※「家畜化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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