富強(読み)フキョウ

デジタル大辞泉 「富強」の意味・読み・例文・類語

ふ‐きょう〔‐キヤウ〕【富強】

[名・形動]
経済的に豊かで勢力が強いこと。また、そのさま。「ますます富強になる」
富国強兵」の略。
諸国と―を競争したい」〈鉄腸花間鶯
[類語]リッチ裕福富貴富裕巨万潤沢有産豊か

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「富強」の意味・読み・例文・類語

ふ‐きょう‥キャウ【富強・富彊】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 富んでいて強いこと。また、そのさま。ふうきょう。
    1. [初出の実例]「尊長思教卑幼順、卑貧恐富強」(出典菅家文草(900頃)三・行春詞)
    2. [その他の文献]〔史記‐李斯伝〕
  3. ふこくきょうへい(富国強兵)」の略。
    1. [初出の実例]「欧州諸国と富強を競争したいとの想像を抱かれ」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉緒言)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「富強」の読み・字形・画数・意味

【富強】ふきよう(きやう)

財多く兵強し。〔管子、形勢解〕の功を爲す以(ゆゑん)のは富強なり。故に國富み兵強ければ、則ち侯其のし、其の威を畏る。

字通「富」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android