寝食(読み)シンショク

デジタル大辞泉 「寝食」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょく【寝食】

[名](スル)寝ることと食べること。日常生活。「寝食を共にする」
「庸三は又しても葉子の家に―することとなった」〈秋声仮装人物
[類語]生活暮らし世渡り渡世とせい処世しょせい起居生きる食べる暮らすやっていく食う口をのりする

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精選版 日本国語大辞典 「寝食」の意味・読み・例文・類語

しん‐しょく【寝食】

  1. 〘 名詞 〙 寝ることと食べること。転じて、日常生活で欠かせないこと。
    1. [初出の実例]「雖自本意、未遂、於思難、依可罪業、無思、然非寝食例」(出典御堂関白記‐長和元年(1012)正月一七日)
    2. 「かれは予が宵寐(よひね)をたたきて方寸をくみしり、寐食をともにしたる人に似たり」(出典:俳諧・続寒菊(1780))
    3. [その他の文献]〔東観漢記〕

ね‐ぐい‥ぐひ【寝食】

  1. 〘 名詞 〙 収入を得るための働きをせずに生活すること。徒食。いぐい。
    1. [初出の実例]「二三年は寝喰ひが出来ると言はれるやうな」(出典:夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部)

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普及版 字通 「寝食」の読み・字形・画数・意味

【寝食】しんしよく

寝と食。日常の生活。〔列子天瑞〕杞の國に、人の、天地し、身寄する(な)きを憂へて、寢を廢するり。、彼の憂ふるを憂ふるり。

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