寧波(読み)ねいは

精選版 日本国語大辞典 「寧波」の意味・読み・例文・類語

ねいは【寧波】

中国、浙江省北東部の都市。甬江と余姚江の合流点にある。隋・唐代からわが国や朝鮮との連絡港で、遣隋使遣唐使勘合船などの入港地。上海発展によって衰えたが、解放後国際貿易港となる。浙江商人の本拠ニンポー

ニンポー【寧波】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「寧波」の意味・読み・例文・類語

ニンポー【寧波】

中国浙江せっこう省北東部の商業都市東シナ海に注ぐ甬江ようこうに臨み、古くから日本南海との交易繁栄した。茶・綿花海産物集散地。浙江商人の本拠地。ねいは。

ねいは【寧波】

ニンポー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「寧波」の意味・わかりやすい解説

寧波【ニンポー】

中国,浙江省東部,杭州湾口南部の都市。略称甬(よう)。甬江の下流にあり,唐代以来対外通商港となり,特に日本との交易の要地で,勘合貿易船の来航地であった。1842年南京条約により開港。また寧紹平野・舟山群島物産を集散し,茶・綿・魚類の取引が多い。周辺一帯は商才にたけた寧波商人の出身地で,阿育王山,天童山など仏教遺跡も多い。対外開放港の一つ。226万人(2014)。
→関連項目明州

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版 「寧波」の意味・わかりやすい解説

ニンポー【寧波 Níng bō】

中国,浙江省東部にある省直轄市。人口182万(1994)。杭州湾の南岸東端,天台山に源をもつ甬江(ようこう)の下流平野にある。唐代に市の南西にある四明山にちなんで明州と呼ばれてより,その名で知られる。杭州湾南岸平野は,温暖な気候と豊かな土壌に恵まれ早くから稲作農耕が発達し,市の西,余姚(よよう)県にある河姆渡(かぼと)遺跡は中国南部で最も早い新石器時代遺跡として著名。春秋時代には会稽(紹興)に中心のあった越の後背地であり,秦・漢には句章(こうしよう)県,鄞(きん)県,鄮(ぼう)県等が置かれ会稽郡に属した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「寧波」の解説

寧波
ねいは
Níngbō

中国浙江 (せつこう) 省東部,杭州湾の南岸にある商業都市
南北朝時代以来,日本・朝鮮への海港であり,南海貿易の港であった。唐代には明州と呼ばれ,日本からの遣唐使船の入港地,明代には勘合貿易船の来航地であり,倭寇 (わこう) 防衛の根拠地でもあった。1842年の南京条約によって開港されたが,上海の発展におされて経済的地位は低下した。浙江財閥の主流には当地出身者が多い。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「寧波」の解説

寧波(ニンポー)
Ningbo[中],Ningpo[英]

中国浙江(せっこう)省東部の海港都市。唐代には明州(めいしゅう),明以後寧波という。日本との関係が深く,遣唐使以来明代の勘合貿易に至る出入港であった。清末の開港後は上海に繁栄を奪われた。

寧波(ねいは)

寧波(ニンポー)

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「寧波」の解説

寧波
ニンポー

中国浙江 (せつこう) 省東部にある貿易港
唐代から明州と呼ばれ,日本からの遣唐船の発着港。宋代(平安中期)以後,市舶司 (しはくし) が置かれ,対日貿易の門戸として繁栄した。明代(室町時代)になると,勘合貿易船の入港地と定められ,江戸時代にも寧波船は長崎に来航した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

デジタル大辞泉プラス 「寧波」の解説

寧波

宮崎県串間市で生産されるキンカン。甘みが強く香りがよく、酸味は少なめ。1940年代~50年代にかけて県農業試験場が苗木を配布して生産が拡大。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典内の寧波の言及

【余姚】より

…秦代に県が設けられ,漢以後も一時期を除いてほとんど変化はない。当初は会稽(かいけい)郡に属し,唐・五代は越州(紹興),宋以降は紹興府に属したが,今は寧波(ニンポー)地区に属す。地名は姚を姓とするの一族がここに封ぜられたためという。…

※「寧波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

推し

他の人にすすめること。また俗に、人にすすめたいほど気に入っている人や物。「推しの主演ドラマ」[補説]アイドルグループの中で最も応援しているメンバーを意味する語「推しメン」が流行したことから、多く、アイ...

推しの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android