寿ぐ(読み)コトホグ

デジタル大辞泉 「寿ぐ」の意味・読み・例文・類語

こと‐ほ・ぐ【寿ぐ/言祝ぐ】

[動ガ五(四)]上代は「ことほく」》喜びや祝いの言葉を述べる。言葉で祝賀する。「古希を―・ぐ」
[類語]喜ぶ慶する慶賀する慶祝する祝う祝する賀するめでたい喜ばしい恭賀謹賀奉賀奉祝大慶同慶御慶ぎょけい慶福祝賀祝着しゅうちゃく祝福祝勝喜ぶ慶事吉事好事おめでた寿ことぶききち大吉祝い事晴れの日佳日吉日恐悦

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精選版 日本国語大辞典 「寿ぐ」の意味・読み・例文・類語

こと‐ほ・ぐ【寿・言祝】

  1. 〘 他動詞 ガ五(四) 〙 ( 上代は「ことほく」。「言(こと)(ほ)く」の意 ) ことばで祝福する。よろこびを言う。祝福する。賀す。ことぶく。
    1. [初出の実例]「爾に言祷(ことほ)き白ししく」(出典古事記(712)中)
    2. 「幾代かかほる春の梅、実いりをここに寿(コトホギ)て、めでたく筆をおさめはべりぬ」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)

寿ぐの補助注記

ことばに現実をあやつる力があると信じられていた日本古代の言霊(ことだま)思想を反映した語であるとみられる。

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