精選版 日本国語大辞典 「封筒」の意味・読み・例文・類語
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書状や書類を封入するための袋。状袋ともいう。紙質により洋封筒と和封筒に分けられる。和封筒は特種な漉(す)き込みをした美しいものが多く、因州の薄口(うすくち)、土佐の抄漉(しょうず)き、越前(えちぜん)の奉書などが有名だが、その製品も気品に富んでいる。郵便制度の実施と普及に伴い、しだいに和封筒から洋封筒へと移行し、現在では和封筒は一部の風流好みの人たちに愛用されるにすぎなくなった。これは、筆記具が毛筆から硬筆に変わってきた影響も大きい。
封筒の種類は現在1~16号まであり、形によって長形、角形、洋形に分けられるが、そのほか用途によっては普通封筒とエアメール用封筒、窓の有無によって窓無し封筒と窓付き封筒に分けられる。
[野沢松男]
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出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…また袖から紙面が表になるように,裏に巻きこみ,奥の宛所をそのまま,上書きに,差出しが裏書きになるようにして,封したものもある。近代になっては,一定の罫紙,便箋が多く用いられ,郵便制度によって,大方は既製の封筒,用紙を用いる。
〔封の形式〕
手紙は通常,他見をはばかって,包紙(つつみがみ)で包み,あるいは封じ目のしるしをつけた。…
…この空間は,文書の封のように物理的に設定されたものもあれば,たとえば地震鯰を封じこめるために鹿島神宮の要石によって作られたそれのように,呪術的に設定されたものもあった。文書の場合,現在の封筒のようにして作られた空間の封じ目に,〆や封などのしるしを印判や手書きで加えることによって封が完成するが,このしるし自体に空間を守る呪力がそなわっており,したがって封印で守られる空間も単なる物理的なそれではないと意識されていたところに,前近代の封の特質がある。文書の封のもっとも簡単なものは,何個もの押印によってすき間なく字面をおおうことにより,文字の改変を防いだ,律令制における公文書の例がある。…
※「封筒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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