精選版 日本国語大辞典 「封」の意味・読み・例文・類語
ふう【封】
ふう‐・ずる【封】
ほう‐・ずる【封】
ふ【封】
ふう‐じ【封】
ふう・じる【封】
ほう【封】
ふん‐・ず【封】
ふう‐・ず【封】
ほう‐・ず【封】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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古文書学上の用語。封とは、厳密には、文書が受取人に届くまでに開けられないように、封じ目を加えることであるが、広くは、文書の折り方、封の仕方を含めて封式という。書札様(しょさつよう)文書は、普通、本紙(ほんし)・礼紙(らいし)・封紙の三紙からなり、本文は本紙一紙に、または本紙・礼紙の二紙に書く。その後、本紙・礼紙を背中合わせにして重ね、左から折り畳み、それを封紙に包み、上書(うわがき)として宛所(あてどころ)・差出書を書き、折(おり)封・捻(ひねり)封・糊(のり)封(糊封は主として近世)などの封をして相手方に届ける。これが正式な場合であるが、ときには封紙を省略し、本紙と礼紙、あるいは本紙一紙だけで相手方に送ることもある。この本紙または本紙・礼紙に封じ目を加える方法としては、切(きり)封・捻封・結(むすび)封の三つがある。切封・捻封は広く中世にみられる。結封は一部正倉院(しょうそういん)文書にもその例をみるが、近世に多くみられる。中世の書札様文書にあっては、私的な性格の強い文書には封じ目を加えるが、公的な文書にはみられない。
[上島 有]
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
…また材料の帛(きれ)により尺素というが,尺は紙の大きさを示すことから,短い文,手紙を意味する。手紙は公文書の,伝達様式によるいろいろの名称に対し(古文書(こもんじよ)),私的な対人間の音信文を指していい,現今では郵便はがきに対して,封書を指していうことが多い。
[文体と様式]
文字のない時代,相手に用件を伝える場合は使者に口上(こうじよう)を述べさせたが,手紙は漢字の伝来とともにもたらされ,漢文の書札様式がそのまま用いられた。…
…領主・農民の関係についての荘園法や,主人とミニステリアーレとの関係についての家人法を含む意味に用いられることもないわけではないが,普通には,封建主君と封建家臣との間の人的な関係,および両者の間に授受される〈封〉をめぐる物的な関係を規律する法体系を封建法と呼ぶ。レーン法とも呼ばれる。…
…中国の帝王がその政治上の成功を天地に報告するため,山東省の泰山で行った国家的祭典。〈封〉と〈禅〉は元来別個の由来をもつまつりであったと思われるが,山頂での天のまつりを封,山麓での地のまつりを禅とよび,両者をセットとして封禅の祭典が成立した。《史記》封禅書には,春秋斉の管仲のことばとして,有史以来,封禅を行った帝王は72人,そのうち管仲の記憶するところは12人であること,天命を受けたうえで封禅は行われること,封禅を行うためには祥瑞(しようずい)の出現が必要であること,が述べられているけれども,後世における仮託の説であろう。…
※「封」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
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