精選版 日本国語大辞典 「専制政治」の意味・読み・例文・類語
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
支配者が大多数の被支配者の政治的関与を許さずに恣意(しい)的統治を行う政治体制をいう。古代ギリシアの僭主(せんしゅ)政治をはじめ前近代的社会においては一般的にみられた。社会的成熟度が低いために被支配者の団結が弱く、支配者に対抗できないことが専制政治を成立させる条件となった。近代における専制政治は絶対王制であるが、政治権力を宗教的権威から切り離し、国家=国王が世俗社会における主権を獲得したわけで、人民に対する多様な権力が一元化されたことを意味する。人民的基盤をもち、危機的状況の事態収拾のために一時的かつ例外的に特定の個人あるいは集団が集中的に権力を掌握する独裁とは区別される場合が多い。
[大谷博愛]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…しかしながら,そのような意味での君主の専制支配がすべて絶対王政なのではない。すなわち,君主の専制支配は,広く古代から現代までさまざまなかたちで見られ,一般に専制政治ないし専制主義despotismと呼ばれているのであり,これに対して歴史的な用語としての絶対王政は,中世封建社会が解体して近代市民社会が形成される過渡期という特定の時期において,一定の歴史的諸条件のもとで生み出された強力な国王の支配する体制を指し,したがって絶対王政は,広義の専制政治一般とは区別された特定の歴史的性格をもっている。
[形成過程]
絶対王政の形成の端緒は,中世末期における封建的支配者層の衰退に乗じた王権の伸張であった。…
…広義には,他人の意見を聞きいれず一人でものごとを決める意で,企業内(〈社長の独裁〉)や集団内(〈町内会長の独裁〉)で用いられることがあるが,それは政治用語から派生した比喩的用法である。類語として専制政治despotism,オートクラシーautocracy,暴政・僭主政tyrannyなどがあり,日本語の独裁はこれらの意味を含み,despotism,autocracy,tyranny等も独裁と訳される場合がある。政治学用語としては,専制政治が少数者の恣意にもとづく政治であるのに対して独裁は大衆の支持ないし参加を背景にもつものとして,オートクラシーが立憲制や権力分立に対置される統治方法概念であるのに対して独裁は自由主義や民主主義と対置される体制概念であるとして,また,僭主政がアリストテレスなどにおいて君主政に対比され,その堕落形態とされるのに対して独裁は古代ローマに発し現代にいたるさまざまな政治体制に適用可能であるとして,区別される場合がある。…
※「専制政治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
11/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/26 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典を更新
10/19 デジタル大辞泉プラスを更新
10/19 デジタル大辞泉を更新
10/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
9/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新