小作地(読み)コサクチ

デジタル大辞泉 「小作地」の意味・読み・例文・類語

こさく‐ち【小作地】

小作人地主から借りて、耕作している農地

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精選版 日本国語大辞典 「小作地」の意味・読み・例文・類語

こさく‐ち【小作地】

  1. 〘 名詞 〙 小作人が、地主から契約により借り受けて耕作または養畜事業を行なう土地
    1. [初出の実例]「自作地は勿論、小作地と雖も新に得ることは中々困難であるのに反して」(出典:不在地主(1929)〈小林多喜二〉一)

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世界大百科事典(旧版)内の小作地の言及

【小作制度】より

…【安孫子 麟】
[近世小作制度の諸相]
 近世の小作については最も体系化された地方書である《地方(じかた)凡例録》では,〈自分所持の田畑を居村・他村たりとも他の百姓へ預け作らせ,又は田畑を質地に取り,元地主にても別人にても小作させ,年貢の外に余米又は入米などゝと云て,壱反に何程と作徳を極め作らするを云,元来は佃と云ものなれども,世俗小作と唱へ来る〉と述べており,預作,下作,掟作,請作,卸作,掛け放ちなどとも呼ばれた。小作地の大部分は田畑であるが,屋敷地,山林などの地目も対象となり,一部の地域では牛馬などの家畜も小作の対象となっている。小作人の名称については作人,作子,門百姓,被官,名子などがあり,小作料は掟米,下作米,加地子,余米,入上米,小作奉公などとも呼ばれた。…

※「小作地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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