小数を書き表すとき,その整数部分と小数部分との間につける点のこと。ふつうの点を使う地域が多いが,例えばドイツ,フランスなどではコンマを使う。したがって小数点のドイツ語はKommaである。日本語でも小数点のことをコンマということがあるのはその影響である。小数点の使用がいつから始まったかは明らかではないが,1492年発行のペリツァティ著の算術書に使用例が見られる。また点やコンマ以外のものを小数点と同じ意味に使った例もあるが,現在では点,またはコンマに限られているようである。他方,210,234または21,0234のように,コンマ(ドイツ,フランスでは点)を3桁くぎり,または4桁くぎりに使うが,前者は英語などでの数の命名が1000のべきに従っていることによって欧米語で読みやすいようにしたものであり,後者は日本語での命名が万のべきに従っているため日本語で読みやすいようにしたものである。
→記数法
執筆者:永田 雅宜
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…フランスでは今日でも÷のかわりに:を使うことが多い。またわれわれが1,958.65と書くのをヨーロッパ大陸では1.958,65と書き,小数点decimal pointをコンマcommaという。一方では記号のよしあしが数学の進歩に深いかかわりのあることも知られている。…
…実数を表示する一つの方法である。1.75,1/7=0.142857142857……のように,有限または無限に続く数字の列のあるところに点をつけたものを小数といい,点 ・ のことを小数点という。小数点の次の位置を小数第1位,その次を小数第2位などという。…
…フランスでは今日でも÷のかわりに:を使うことが多い。またわれわれが1,958.65と書くのをヨーロッパ大陸では1.958,65と書き,小数点decimal pointをコンマcommaという。一方では記号のよしあしが数学の進歩に深いかかわりのあることも知られている。…
※「小数点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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