小生・少生(読み)しょうせい

精選版 日本国語大辞典 「小生・少生」の意味・読み・例文・類語

しょう‐せい セウ‥【小生・少生】

[1] 〘名〙
① 若い人を見下していう語。若いもの。若輩小僧
吾妻鏡‐文治元年(1185)一二月二四日「如此少生者 縦雖赦置何事哉」 〔漢書‐張禹伝〕
中国の演劇用語。若い男子の役。
読本・曲亭伝奇花釵児(1804)上「小生 すみかづら 扮細川晴経
[2] 〘代名〙 自称。男子が自己をへりくだっていう時に用いる語。書簡文に用いることが多い。
明衡往来(11C中か)上末「小生言詩之輩両三人相随可参候
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉九「諸先生方が小生の為に此盛大なる送別会を御開き下さったのは」 〔韓愈‐孟郊・雨中寄孟刑部幾道〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

インボイス

送り状。船荷証券,海上保険証券などとともに重要な船積み書類の一つで,売買契約の条件を履行したことを売主が買主に証明した書類。取引貨物の明細書ならびに計算書で,手形金額,保険価額算定の基礎となり,輸入貨...

インボイスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android