少ない(読み)スクナイ

デジタル大辞泉 「少ない」の意味・読み・例文・類語

すくな・い【少ない/×尠い/寡い】

[形][文]すくな・し[ク]数量程度などが小さい。わずかしかない。「観客が―・い」「―・いチャンスをものにする」⇔多い
[派生]すくなげ[形動]すくなさ[名]
[類語]少し少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量僅僅きんきんわずか数えるほどたったただたかだかしばらくなけなし低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少きんしょう些少さしょう最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重すずめの涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼりちらり爪の垢小口ささやか寸毫すんごうプチほのか幾ばくせいぜいたかが微塵みじん些細ささいまばらほんのあるかなきか一縷いちる心ばかりしるしばかり形ばかり

すけな・い【少ない】

[形]《近世後期以降の語》「すくない」の音変化。
「向うは高が―・いから」〈円朝怪談牡丹灯籠

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「少ない」の意味・読み・例文・類語

すくな・い【少・尠・鮮】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]すくな・し 〘 形容詞ク活用 〙 数量や程度が小である。すこしである。⇔多い
    1. [初出の実例]「吾(あ)と汝(な)と競(きそ)いて族(ともがら)の多(おほ)き少(すくな)きを計(くら)べてむ」(出典古事記(712)上)
    2. 「初め子有る時には悦び楽しぶ事少し。後に子を失ひつる時には愁へ苦しぶ事多し」(出典:観智院本三宝絵(984)上)

少ないの派生語

すくな‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

少ないの派生語

すくな‐さ
  1. 〘 名詞 〙

すけな・い【少】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙 「すくない(少)」の変化した語。〔志不可起(1727)〕
    1. [初出の実例]「起番(おきばん)ひとりでいいよ、今夜はとまりがすけないから」(出典:洒落本・仕懸文庫(1791)四)

少ないの補助注記

挙例の「志不可起」、ヘボンの「改正増補和英語林集成」には、スクナイに対する口語であるという説明がみられる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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