就中(読み)ナカンズク

デジタル大辞泉 「就中」の意味・読み・例文・類語

なかん‐ずく〔‐づく〕【中】

[副]《「就中」を訓読みにした「なかにつく」の音変化》その中でも。とりわけ。「すべての学科にいえるが、就中語学は重要だ」
[類語]特にとりわけ別段殊に特別ことさら殊の外ひときわ中でも分けても折り入ってわざわざせっかく格別格段特段特殊特異別にこれと言うスペシャル

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精選版 日本国語大辞典 「就中」の意味・読み・例文・類語

なかん‐ずく‥づく【就中】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「中(なか)に就(つ)く」の音便形。古くは「に」を伴っても用いられた ) その中でとりわけ。特に。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「諸衆何ぞ愁歎せざらんや。就中(ナカンツク)に延暦・園城両寺は門跡二に相分るといへども」(出典:高野本平家(13C前)四)

就中の補助注記

漢文訓読語に由来するが、いわゆる訓点資料には見られない。平安朝の作品に「なかについて」の形が見られること、「観智院本名義抄」に「就中 ナカニツイテ ナカムツクニ」と併記されていることなどから、「就中」と漢字で書かれたものの読みは、どちらともきめられない。なお、「文机談‐五」には「なかずく」の形も見える。→中(なか)に就いて

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普及版 字通 「就中」の読み・字形・画数・意味

【就中】なかんずく

その中でも。

字通「就」の項目を見る

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