精選版 日本国語大辞典 「尻」の意味・読み・例文・類語
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人体の臀部(でんぶ)(医学では殿部と書く)、すなわち、骨盤の背側部で仙骨部の両側に殿筋(尻の筋肉)と多量の分厚い皮下脂肪層が発達して、膨らみをつくっている部分をいう。尻の上方の境界は腸骨上縁の腸骨稜(りょう)の線で、下方の境界は尻の膨らみの下縁で、下向きの弓形状をして走っている皮膚の溝(殿溝(でんこう))になる。この殿溝は骨盤骨の最下位で皮下に触れることができる坐骨(ざこつ)結節の部位から、大腿骨(だいたいこつ)大転子という突起の部位まで走っている。この殿溝のほぼ中央の深部に坐骨神経が縦走している。殿筋群のなかでは、腸骨のもっとも外側部にある強大な大殿筋がよく発達していて、尻の膨らみの大部分を占めている。ヒトが直立の姿勢をとる際には骨盤を鉛直に保つために大腿を伸展させるが、このとき、大殿筋がもっとも主要な伸展筋としての働きをする。大殿筋には、このほか大腿の外旋の働きもある。中殿筋、小殿筋はほぼ大殿筋の下層に重なって存在し、外転や内旋の働きをしている。
尻の皮下脂肪層は体の他部よりもよく発達し、また男性よりも女性のほうが多い。尻の皮膚は背部の皮膚と同様に厚くできている。
[嶋井和世]
(川口正貴 ライター / 2009年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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