尾瀬沼(読み)おぜぬま

精選版 日本国語大辞典 「尾瀬沼」の意味・読み・例文・類語

おぜ‐ぬまをぜ‥【尾瀬沼】

  1. 群馬・福島県境にある湖。燧岳(ひうちだけ)溶岩による堰止湖(せきとめこ)。大江川が流入し沼尻川尾瀬ケ原に流出する。ミズバショウなど湿原性植物の群落や、モウセンゴケなどの池塘(ちとう)がある。標高一六六五メートル。日光国立公園の一部。

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改訂新版 世界大百科事典 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼 (おぜぬま)

群馬県と福島県との県界にある湖。北西にそびえる燧(ひうち)ヶ岳火山の噴出物による堰止湖で,アオモリトドマツを主とする針葉樹林帯の中にあり,湖面標高は1660m前後,面積約1.84km2。湖の北側に大江,浅湖(あさみ),沼尻(ぬしり)などの湖の一部が陸化してできたと思われる湿原が広がる。湖水は北西の沼尻から沼尻川へ流出し,尾瀬ヶ原を経て只見川となる。また南端の三平下から東電導水路によって片品川の支流ナメ沢へ流出しており,東京電力の利水のため年間3mの水位変動がある。湖は11月末~12月上旬より5月半ばまで結氷する。水深は北岸大入洲南西,湖のほぼ中央で最も深く,豊水期(5~6月)に9m強である。1950年8月と72年8月の水温,水質を比較すると,透明度,水温,pHはいずれもあまり差がないが,溶存酸素は72年には湖底で0になっている。全体としてみると72年の尾瀬沼の水質は以前とそれほど変わっていないが,入山人口の増加によると思われる水質遷移の徴候がみられる。例えば植物プランクトンは1950年8月の調査ではDinobryon主体で浮遊性ケイ藻がなかったとされていたが,72年6~10月の調査では7月にDinobryon divergensが,他の月にはケイ藻類Melosira ambiguaAsterianella fermosaSynedra acusなど)が優占している。1952年8月の最深部での採泥によると,湖底堆積物表面から18cmと19cmに榛名山二ッ岳起源と思われるテフラ火山灰などの降下火砕物)が挟在する。西方の尾瀬ヶ原とともに日光国立公園(2007年尾瀬国立公園として分離)に属する。
尾瀬ヶ原
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百科事典マイペディア 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼【おぜぬま】

群馬・福島県境,尾瀬東部の湖。標高1662m,面積1.81km2。最深9.5mの中栄養湖。湖北の燧ヶ岳(ひうちがたけ)の溶岩流によるせき止め湖。湖水は沼尻川として流出,尾瀬ヶ原を経て只見川に合流。沼の周囲には湿原が発達,高山植物に富み,尾瀬国立公園に属する。2005年11月にラムサール条約登録湿地となる。
→関連項目片品[村]檜枝岐[村]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼
おぜぬま

群馬県,福島県,新潟県の3県にまたがる尾瀬ヶ原の東部にある湖。湖面標高 1665m。長径 2.2km,短径 1.25km。周囲 6km。最大水深 8.5m。燧ヶ岳 (ひうちがたけ) の火山活動によってできた溶岩堰止湖。イワナ,ヒメマス,ニジマス,ワカサギなどが生息。湖畔にはミズバショウその他の湿原植物の群落があり,湖中植物も豊富で,浮葉植物,沈水植物がみられる。これらの植生から沼はしだいに陸化が進み,湿原への過程にあると推定される。近くに長蔵小屋その他の宿泊施設がある。尾瀬国立公園に属する。

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デジタル大辞泉プラス 「尾瀬沼」の解説

尾瀬沼

群馬県と福島県の県境、標高約1660メートルに位置する湖。燧(ひうち)ヶ岳の溶岩流により形成された堰止湖で、面積は約1.81平方キロメートル。周辺は高山植物が数多く見られる尾瀬国立公園の景勝地で、ラムサール条約登録湿地。

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事典・日本の観光資源 「尾瀬沼」の解説

尾瀬沼

(群馬県利根郡片品村)
日本百景」指定の観光名所。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「尾瀬沼」の意味・わかりやすい解説

尾瀬沼
おぜぬま

尾瀬

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