層積雲(読み)ソウセキウン

デジタル大辞泉 「層積雲」の意味・読み・例文・類語

そうせき‐うん【層積雲】

十種雲形雲級)の一。団塊状または長いうねのように層状に集まった、灰色か白色の雲。全天を覆うことが多く、500~2000メートルの高さに現れる。略号はSc。曇り雲。畝雲うねぐも叢雲むらくも。→雲級
[類語]巻雲巻積雲巻層雲高積雲高層雲乱層雲層雲積雲積乱雲

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「層積雲」の意味・読み・例文・類語

そうせき‐うん【層積雲】

  1. 〘 名詞 〙 十種雲形の一つ板状・塊状などの雲片が集まってできた白または灰黒色の雲。対流圏下層に見られ、冬によく現われ、くもった感じがする。くもり雲。うね雲。重なり雲。〔現代語大辞典(1932)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「層積雲」の意味・わかりやすい解説

層積雲
そうせきうん

下層雲一種で、曇りの日にみられる。記号Sc。きれぎれになった雲の塊が広い範囲にわたって空を覆う場合、雲の塊が波のように規則的に並んでいる場合、あるいは雲が層状に広がっているが、団塊状または波状の濃淡が見える場合などがある。いずれの場合も、雲の一部に暗い部分がある。高積雲に似ているが、現れる高度が低く、雲塊、または波の間隔角度にして五度以上と高層雲より大きい。曇雲(くもりぐも)、畝雲(うねぐも)、かさばり雲などとよばれることがある。

[木村龍治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「層積雲」の意味・わかりやすい解説

層積雲【そうせきうん】

下層雲の一種。500〜2000mの高さに現れる団塊状の雲で,灰色または白みがかった雲塊が層になっている。雲塊はつながっていたり離れたりしていて,規則正しく配列している。十種雲形の一つで国際式略記号はSc。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「層積雲」の意味・わかりやすい解説

層積雲
そうせきうん
stratocumulus

下層雲に属し,地表付近から 2kmくらいの範囲に現れる団塊状の。略号 Sc。積雲から変化して現れることが多い。おもな形状に,モザイク状,ロール状,レンズ状がある。山の上から見える雲海には,この雲が多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android