山東村(読み)やまひがしむら

日本歴史地名大系 「山東村」の解説

山東村
やまひがしむら

[現在地名]天竜市山東

二俣ふたまた村の北東に位置し、阿蔵あくら村の北西、天竜川の支流二俣川流域、光明こうみよう山の南西に立地する。享禄三年(一五三〇)六月二七日の寿桂尼朱印状写(玖延寺文書)に「山ひかしのうち、朝比奈下野守時茂新田畠同山ともにきしん状のことく」とみえ、今川氏親後室寿桂尼は朝比奈時茂から寄進されていた山東村内の新田畠・山林玖延きゆうえん寺領として安堵している。領主の変遷は天明五年(一七八五)まで二俣村と同じ。同年村高のうち二五二石余が旗本長谷川領、一三七石余が同石谷領となったが、すぐに撤回され(「金谷宿助郷免除願」宮沢家文書)幕府領として幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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