山系(読み)サンケイ

デジタル大辞泉 「山系」の意味・読み・例文・類語

さん‐けい【山系】

二つ以上の山脈が近接し、全体一つ系統をなしているもの。ヒマラヤ山系など。
[類語]山岳高山小山山山山並み連山連峰山脈山塊山地・山岳地帯・名山秀峰高峰最高峰高嶺大山巨峰主峰霊山霊峰

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「山系」の意味・読み・例文・類語

さん‐けい【山系】

  1. 〘 名詞 〙 二つ以上の山脈が近接してほぼ平行に走っているとき、これらを総称していう。
    1. [初出の実例]「太平洋より吹き到る水蒸気の四国中央の山系に撞撃して凝結することなれば」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「山系」の意味・わかりやすい解説

山系
さんけい

大陸的規模(幅と連続性)で発達している山地群の総称をいう。世界最大の山系は、環太平洋造山帯アルプス‐ヒマラヤ‐インドネシア造山帯(地中海‐アルプス‐ヒマラヤ造山帯)である。これらの山系は、中生代白亜紀以後の新しい地質時代に形成された地形である。古生代に形成された山系として、ヨーロッパカレドニア、ヘルシニア(バリスカン)両山系、アジアのバイカル、ウラルなどの山系がある。

[有井琢磨]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

普及版 字通 「山系」の読み・字形・画数・意味

【山系】さんけい

山脈。

字通「山」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の山系の言及

【山脈】より

…山はふつう群がり集まって広い地域を占め,いわゆる〈山地mountains〉を形成しているが,その中でおもな山稜が長く脈状に連なっている場合を山脈という。山脈が並行していくつも重なっている部分を山系mountain system,cordilleraという。実際に固有名詞を付して呼ぶ場合には,山脈,山系,山地は,しばしば混同して用いられている。…

※「山系」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android