山荘(読み)サンソウ

デジタル大辞泉 「山荘」の意味・読み・例文・類語

さん‐そう〔‐サウ〕【山荘】

《古くは「さんぞう」》
山中に構えた別荘
山中にある旅館などの名に添えて用いる語。「志賀山荘
[類語]別荘別宅別邸山小屋山房ヒュッテログハウスコテージコッテージロッジバンガロー

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精選版 日本国語大辞典 「山荘」の意味・読み・例文・類語

さん‐そう‥サウ【山荘・山庄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「さんぞう」 ) 山の中にある別荘。さんしょう。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「左大臣源朝臣常山庄在丘南、因献御贄、賜扈従臣等饌」(出典続日本後紀‐承和一四年(847)一〇月壬子)
    2. 「北白川の山庄に、花の面白くさきて侍りけるを見に」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑春・一〇一五・詞書)
    3. [その他の文献]〔梁昭明太子‐開善寺法会詩〕

さん‐しょう‥シャウ【山荘・山庄】

  1. 〘 名詞 〙さんそう(山荘)〔運歩色葉(1548)〕

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普及版 字通 「山荘」の読み・字形・画数・意味

【山荘】さんそう

山の別荘。

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世界大百科事典(旧版)内の山荘の言及

【別業】より

…日本古代における皇族や貴族の別宅・別荘的なもので,〈山荘〉〈別墅〉などもこれにあたる。例えば令制以前では《日本書紀》用明1年5月条の〈炊屋姫皇后之別業〉,同2年4月条の〈大連(物部守屋)之別業〉,8世紀では《続日本紀》天平12年(740)5月乙未条の〈右大臣(橘諸兄)相楽(さがらか)別業〉,天平神護1年(765)11月甲申条の藤原豊成の〈難波別業〉などがみえる。…

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