精選版 日本国語大辞典 「山路」の意味・読み・例文・類語
さん‐ろ【山路】
[1] 〘名〙
※懐風藻(751)幽棲〈民黒人〉「巖谿無二俗事一、山路有二樵童一」 〔北周書‐辛昂〕
② ((二)の伝説が幸若舞の「烏帽子折」に採られてから、転じて) 一般に、草を刈る人、草刈りをいう。
※俳諧・玉海集(1656)三「うしならて鹿に笛吹さんろかな〈大山氏〉」
※幸若・烏帽子折(室町末‐近世初)「長者御覧あって〈略〉名をばなにといふぞ。山路と申候。山路とは山の道。人の名には始而きいたやあらおもしろのなや」
やま‐じ ‥ぢ【山路】
※万葉(8C後)一五・三七二三「あしひきの夜麻治(ヤマヂ)越えむとする君を心に持ちて安けくもなし」
※俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃)「山路来て何やらゆかしすみれ草〈芭蕉〉」
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