岩井与左衛門(読み)いわい よざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岩井与左衛門」の解説

岩井与左衛門 いわい-よざえもん

?-? 織豊-江戸時代前期の具足師
奈良にすみ,代々江戸屋と称し幕府具足,甲冑(かっちゅう)御用をつとめた。徳川家康夢想による注文に応じてつくった甲冑が関ケ原戦いにつかわれて大勝をえたことから,将軍がかわるごとに新調しておさめた。慶長16年(1611)には奈良さらしの検品御用も命じられている。大和(奈良県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典内の岩井与左衛門の言及

【甲冑】より

…彼ら工人が銘を刻み,流派を唱えるようになるのは戦国時代にいたってからで,奈良の岩井派,春日派,紀州の雑賀(さいが)派,京都の明珍派などが隆盛となった。その中でも徳川将軍家のお抱え具足師となった岩井派の岩井与左衛門や,刀装具にも手腕を発揮した明珍派の信家などが著名である(図1)。冑,兜当世具足胴丸腹巻【鈴木 友也】
【西洋】
 甲冑は民族と時代によって著しい特徴を示し,製作技術によって規定されると同時に,攻撃用武器や戦法の変遷に対応して発達した。…

※「岩井与左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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