デジタル大辞泉
「岩代」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
岩代
いわしろ
南部町の西部海岸沿いの地をいう。「続風土記」は地名について「海上に岩多きによれるなるへし」と記す。斉明天皇四年一一月、天皇と中大兄皇子が紀温湯(現西牟婁郡白浜町)へ行幸中、都で有間皇子が謀反をはかったとして捕らえられ、詮議のため紀温湯に護送された(日本書紀)。この途次、有間皇子が海岸の松の枝を結び行く末の無事を祈ったのが岩代の地で、「万葉集」巻二に
<資料は省略されています>
他一首皇子の歌が載る。皇子は中大兄皇子の尋問ののち、藤白坂(現海南市)で処刑されたが、以後、岩代は多くの歌に詠まれた。「万葉集」巻二には、前掲歌をうけた
<資料は省略されています>
などの歌が載る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報