峻険(読み)シュンケン

デジタル大辞泉 「峻険」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐けん【×峻険/××嶮】

[名・形動]
山などの高く険しいこと。また、そのさま。「―な山並み
態度などがきびしくて、近寄りがたいこと。また、そのさま。「―な老学者」
[類語]険阻険峻急峻険しい険難要害天険険要険所峻峭峻抜峻岳峻峰峻嶺高峰高嶺奇峰

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精選版 日本国語大辞典 「峻険」の意味・読み・例文・類語

しゅん‐けん【峻険・峻嶮】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 山などが高くけわしいさま。また、その山。峻厳(しゅんげん)
    1. [初出の実例]「空しく峻嶮を偸(ぬす)めどもあに松を生(おほ)さんや〈都在中〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)下)
    2. 「大行山脈の峻嶮に分け入り」(出典:肉体の悪魔(1946)〈田村泰次郎〉)
    3. [その他の文献]〔張衡文‐西京賦〕
  3. 態度などにとげがあって親しめないこと。また、厳格でつきあいにくいさま。
    1. [初出の実例]「横風ではあるが毫(がう)峻嶮な所がない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉四)

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