川内[町](読み)かわうち

百科事典マイペディア 「川内[町]」の意味・わかりやすい解説

川内[町]【かわうち】

愛媛県中部,温泉郡の旧町。大部分山地重信川上流域に低地がある。米麦野菜花卉(かき)を産し,畜産も行う。国道11号線が通じ松山市バス連絡白猪(しらい)ノ滝がある。2004年9月温泉郡重信町と合併し市制東温市となる。110.86km2。1万1335人(2003)。

川内[町]【かわうち】

青森県下北郡,下北半島西部の旧町。南は陸奥(むつ)湾に面し,ほとんど山地で耕地が少なく,ヒバ材の製材が盛ん。ホタテ養殖も行う。むつ市からバスが通じる。2005年3月下北郡大畑町,脇野沢村むつ市へ編入。323.65km2。5753人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「川内[町]」の意味・わかりやすい解説

かわうち【川内[町]】

愛媛県中央部,温泉郡の町。人口1万0541(1995)。重信川の源流部を占め,東縁は伊予灘に注ぐ重信水系と燧(ひうち)灘に注ぐ中山水系の分水界をなす。中央を重信川が西流し,松山平野南東端の低地が開ける。谷口集落川上は松山,西条,面河(おもご)へ至る交通の要地で,近世には宿場が形成され,商家が立ち並び,伝馬屋も置かれた。農林業が町の基幹産業で,米麦作のほか,ミカン,野菜の栽培,養蚕が行われる。近年松山市への通勤者が増加している。

かわうち【川内[町]】

青森県北部,下北郡の町。人口6193(1995)。斧形をした下北半島の斧頭部にあり,陸奥湾に面する。下北山地が大部分を占め,町域の95%は山林である。中心の川内は近世にヒバ材の積出港として発展した。川内川中流の安部城には大正年間に硫化鉄鉱の安部城鉱山が開発され最盛期には従業員約1000人を擁したが,昭和に入って産出量が減少し,1952年に休山した。川内川沿いにわずかな耕地があるが,農業はあまり振るわず出稼ぎが多い。

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