川島皇子(かわしまのおうじ)(読み)かわしまのおうじ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

川島皇子(かわしまのおうじ)
かわしまのおうじ
(657―691)

天智(てんじ)天皇皇子。母は忍海造小竜(おしぬみのみやつこおたつ)の女(むすめ)色夫古娘(しこふこのいらつめ)。妃が天武天皇の皇女泊瀬部皇女(はつせべのこうじょ)なので天皇に重んぜられ、679年(天武天皇8)天皇、皇后、6皇子が吉野宮で天皇の詔に随(したが)い逆らうことなきを誓った儀に参加した。681年「帝紀及び上古諸事」の記定には筆頭編纂(へんさん)者として参与した。686年(朱鳥1)天武天皇崩御直後、大津皇子と親友であったにもかかわらず、その謀反密告大津は自殺した。持統(じとう)天皇5年9月9日逝去。

[横田健一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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