巡邏(読み)ジュンラ

デジタル大辞泉 「巡邏」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ら【巡×邏】

[名](スル)
見回って警戒すること。見回り。「暮れの町を巡邏する」
江戸末期、江戸市中を巡回警備した役人。邏卒。
[類語]巡回見回りパトロール巡見

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「巡邏」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ら【巡邏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 巡回・警備すること。警戒のために見まわること。見まわり。
    1. [初出の実例]「竟夜槌鼓防獣暴、昼間巡邏護狗盗」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)六・峩山松蕈歌)
    2. [その他の文献]〔元史‐成宗紀〕
  3. 江戸末期、江戸市中を警固するために見まわった役人。また、その任務。文久三年(一八六三)に幕府がその方法、区画を定め、番士にこれを命じ元治元年(一八六四)巡回を開始。明治七年(一八七四巡査改称。邏卒(らそつ)
    1. [初出の実例]「巡邏当番之儀、惣人数申合、一昼夜充に交代可致候」(出典:幕末御触書集成‐九六・文久三年(1863)九月二一日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「巡邏」の読み・字形・画数・意味

【巡邏】じゆんら

見廻る。

字通「巡」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android