巨益(読み)コヤク

デジタル大辞泉 「巨益」の意味・読み・例文・類語

こ‐やく【巨益】

きょえき(巨益)」に同じ。
「まさしく称名追福に修して―あるべし」〈徒然・二二二〉

きょ‐えき【巨益】

非常に大きな利益巨利

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精選版 日本国語大辞典 「巨益」の意味・読み・例文・類語

こ‐やく【巨益】

  1. 〘 名詞 〙 非常に大きな利益(りやく)。きょえき。こえき。
    1. [初出の実例]「人天を済度する巨益(こやく)あり」(出典正法眼蔵(1231‐53)行持上)
    2. 「月に詠じて遊興の輩は、明神忽ちに巨益(コヤク)を与ふ」(出典:源平盛衰記(14C前)四〇)

こ‐えき【巨益】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「こ」は「巨」の呉音 ) 広大な利益(りやく)。広い慈悲の心。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「ひとへに人のそしりをうけよ、そのそしりを得ば、まことに巨益(コエキ)なるべしと」(出典:信長記(1622)起)

きょ‐えき【巨益】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大きな利益。
  3. 広大な利益(りやく)。→こえき

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