差次(読み)さしつぎ

精選版 日本国語大辞典 「差次」の意味・読み・例文・類語

さし‐つぎ【差次】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. そのすぐ次に続くもの。また、次の位置。次。
      1. [初出の実例]「左衛門のめのととて、大弐のさしつきにおぼいたるが娘、大輔の命婦とて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)
    2. 六位の蔵人で次席のもの。〔職原鈔(1340)〕
    3. 特に次男をいう。
      1. [初出の実例]「さし継はちいさひ時も利口にて〈楚舟〉 山から里へ住替りけり〈桃隣〉」(出典:俳諧・別座鋪(1694))
    4. さしひきかんじょう(差引勘定)
  2. [ 2 ] 〘 副詞 〙 ひき続き。さしすぎ。

さし‐すぎ【差次】

  1. 〘 副詞 〙 ひきつづいて。それについで。さしつぎ。
    1. [初出の実例]「大方そのあたりの人々の家残りなく四五丁が程焼けぬれば、さしすぎ法興院も焼けぬ」(出典:栄花物語(1028‐92頃)玉の村菊)

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普及版 字通 「差次」の読み・字形・画数・意味

【差次】さじ

等級をつける。〔史記、呉王伝〕大將を斬捕せしには、金五千斤を賜ひ、に封ぜん。~其の小も皆差を以て金を受(さづ)けん。

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