差遣(読み)サケン

デジタル大辞泉 「差遣」の意味・読み・例文・類語

さ‐けん【差遣】

[名](スル)公の使者として派遣すること。「使節差遣する」
[類語]送る遣る送り出す出す発する派する差し向ける差し遣わす差し立てる遣わす回す差し回す派遣する

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精選版 日本国語大辞典 「差遣」の意味・読み・例文・類語

さ‐けん【差遣】

  1. 〘 名詞 〙 公用の使として行かせること。派遣すること。
    1. [初出の実例]「征討上番の事あるときは、国司は右名簿に拠りて次を以て差遣するなり」(出典:日本開化小史(1877‐82)〈田口卯吉〉二)
    2. [その他の文献]〔旧唐書‐職官志二〕

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普及版 字通 「差遣」の読み・字形・画数・意味

【差遣】さけん

派遣。〔梁書、武帝紀下〕已に定まり、王略方(まさ)に擧ぐ。~其の餘の衆軍は、日を計(かぞ)へて差し、初中後の師、善く嚴するを得しめよ。は六軍雲動に當り、舟もて江を濟(わた)らん。

字通「差」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の差遣の言及

【宋】より

…宋代になると,旧来の〈官〉はほとんどが職掌をもたず,ただ官員の序列と俸禄の高とを示すものにすぎなくなった。実際に職務を帯びるのは,《大唐六典》には記載されない令外の〈差遣〉であった。ほかに科挙に及第した文学の士に授ける館職,略して〈職〉があった。…

※「差遣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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