精選版 日本国語大辞典 「己等」の意味・読み・例文・類語
おのれ‐ら【己等】
〘代名〙 (「ら」は接尾語)
① 自称。
(イ) 「おのれ」(自称)の複数。話し手側を卑下していう。
※源氏(1001‐14頃)若菜上「げにをのれらが見奉るにもさなんおはします」
※徒然草(1331頃)六七「おのれらよりは、なかなか御存知などもこそさうらはめ」
おの‐ら【己等】
〘代名〙 (「ら」は接尾語)
① 自称。複数。自分たち。おのれら。
② 対称。同輩以下を卑しめののしることば。複数にも単数にも用いた。「おのれら」の変化といわれる。うぬら。
※御伽草子・強盗鬼神(室町時代短篇集所収)(江戸初)下「をのら一人ものこさずうちころさん」
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