出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
〈かんじゅ〉ともいう。寺や僧侶,行者が読誦した経典や陀羅尼の数を記録した文書。貴族や領主などがとくに寺に依頼して読んでもらう場合と,年中恒例となっている場合とがあるが,これには米穀や金品,荘園などの寄進という反対給付がついている場合が多い。平安時代から日常化していた。また中世武家時代に入っても,祈禱寺院に武運長久や怨敵退散を祈らしめて,そのしるしに巻数を献上させている。これを見て願主は安堵し,寺は恩賞を期待したのである。文書の形式は経典名と陀羅尼名とその遍数を列記し,これを巻いて木の枝などに下げて献上した。中世の古文書の中にかなり頻繁に見いだされる。
執筆者:五来 重
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