帆走(読み)はんそう

精選版 日本国語大辞典 「帆走」の意味・読み・例文・類語

はん‐そう【帆走】

〘名〙
① 帆を張って、風の力を利用して水上を航行すること。〔五国対照兵語字書(1881)〕
動力を用いないで大気の自然の動きを利用して飛行すること。滑空

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デジタル大辞泉 「帆走」の意味・読み・例文・類語

はん‐そう【帆走】

[名](スル)
船が帆を張って、風の力で航行すること。「ヨット帆走する」「帆走船」
大気中の気流に支えられて飛行すること。滑空。

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百科事典マイペディア 「帆走」の意味・わかりやすい解説

帆走【はんそう】

帆に風を受けて船を走らせること。推進力は,帆の揚力抗力船体中心線方向の成分和,つまり前方後方の分力の差である。このとき船体は側圧を受けるため,実際の進行方向は船体中心線と一致せず,風下方向にやや横すべりしながら前進する。帆走の効率は種々の要素によって変わるが,推進力を増すには帆の揚力を大きくすればよい。帆の揚力は迎え角(帆面と風向との間の角)にほぼ比例するが,あまり大きくすると比例関係が失われて逆に減少する。したがって帆走中は帆の開き角(帆と船体中心線の間の角)を変えて常に最大揚力を得るようにする。一般に帆船の最大速力は船尾からの追風を受けるときでなく,真横付近の風のとき得られる。
→関連項目ヨット

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