デジタル大辞泉 「帝」の意味・読み・例文・類語
てい【帝】[漢字項目]
〈テイ〉1 天下を治める最高の支配者。天子。「帝王・帝国/五帝・皇帝・女帝・聖帝・先帝・大帝」
2 宇宙を統括する最高神。「上帝・天帝・白帝」
3 「帝国主義」の略。「反帝」
〈タイ〉天子。また、神。「[名のり]ただ
〈テイ〉
〈タイ〉天子。また、神。「



はその下部を交脚とし、その交叉部を締めて安定したもので、その祭卓の形。祀るときに奏する祝詞を収める器の形である口(
(さい))を加えて
(てき)となるが、
は
(嫡)(てき)の初文。帝を祀ることは、その嫡系の者に限られていた。〔説文〕一上に「諦(あき)らかにするなり。天下に王たるの號なり」と審諦の意を以て解し、また字を「二(上)に從ひ、朿(し)聲なり」とするが、そのように分析すべき字形ではない。上天の嫡祖を帝といい、父祖は示といった。卜辞に五示・十示のように、祖を合わせて祀ることがある。金文に「上
」「皇上
百
」のようにいうものは、すでに皇天を人格神化する観念があったものであろう。
立〕
キミ・ミカド・チチ・オホキミ 〔字鏡集〕
ミカド・アキラカ・キミ・タダ
〕は字を上の部に属し、〔篆隷万象名義〕もその例によるが、〔新
字鏡〕〔類聚名義抄〕は巾部、〔音訓
立〕は
(商)部に属する。字形の理解が失われるとともに、
立ての法も変化し、〔竜
手鏡〕では巾部、〔康熙字典〕以後はみな巾部に収めるが、字は巾とは関係がない。
声として
・
・諦・
(締)、また
(し)声として
(適)・
(敵)・
など十二字を収める。
は祭卓の
に祝
の
の形(
)をそえたもので、
の初文、卜辞では
祭の
の字に用いる。
に締める意と、帝の直系たるものとの意があり、
は祭卓の下部を締結する意。
は
祭を行うべきもので、相当たるものであるから、嫡・適の意となる。
(滴)・
(摘)は、小さなまるいものをいう擬声的な語である。
ty
iは大きな祭卓の形。卓te
kは祭事上の大きな匙(さじ)の形。
dy
iは
の動詞形。帝祀をなしうるものを
tyekといい、帝の直系者を意味する。みな同系の語である。
▶・帝
▶・帝宇▶・帝運▶・帝掖▶・帝王▶・帝化▶・帝学▶・帝畿▶・帝紀▶・帝
▶・帝宮▶・帝弓▶・帝京▶・帝郷▶・帝業▶・帝極▶・帝君▶・帝系▶・帝
▶・帝闕▶・帝功▶・帝郊▶・帝綱▶・帝号▶・帝国▶・帝
▶・帝佐▶・帝子▶・帝師▶・帝室▶・帝者▶・帝狩▶・帝所▶・帝緒▶・帝城▶・帝心▶・帝宸▶・帝制▶・帝世▶・帝
▶・帝籍▶・帝祚▶・帝宗▶・帝則▶・帝宅▶・帝闥▶・帝衷▶・帝
▶・帝勅▶・帝廷▶・帝庭▶・帝図▶・帝都▶・帝統▶・帝道▶・帝徳▶・帝傅▶・帝服▶・帝墳▶・帝輔▶・帝母▶・帝
▶・帝命▶・帝
▶・帝容▶・帝陵▶・帝力▶・帝綸▶・帝霊▶・帝輦▶出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
…一般的な概念としては一国家,一民族,一部族などの最高支配者のことをいう。小規模な共同体の首長から強大な王国の支配者まで,世界史上,さまざまな王の類型が存在するが,通常,複数の国家の最高支配者とされる皇帝とは区別される。歴史的にみれば,古代の諸民族は国家形成の時期には王によって統合・支配されるのが普通で,ギリシア,ローマの都市国家でも形成期の段階では,戦士貴族のうち,〈同等者中の第一人者〉が王となった。…
…王の中の王,諸王に超越する王の称号としての皇帝は,王権の及ぶ範囲が共同体や部族・氏族連合を越える広大な帝国の成立と結びついている。したがって,皇帝の称号の成立は,そこに含まれる国際関係を帝国の秩序に組み入れる観念の形成とも不可分といえる。…
…それよりさき,殷代の卜辞(甲骨文)のなかに天とおぼしい文字は散見するが,至上神や天空の意味で使われているわけではなく,王国維によれば卜辞の天は頭の大きな人間の象形だという(《観堂集林》釈天)。この宗教国家で崇拝されていた至上神は〈帝〉であった。やがて,もと遊牧民だったともいわれる周が殷を滅ぼすと(殷周革命),周は天をもって帝に代える。…
…中国における天上の最高神。殷代の甲骨文資料に帝,あるいは上帝の語が見え,雨や農作物の収穫を支配し,都邑の建設に許可を与えたりしている。しかしすでに〈隠れた神〉であったらしく,帝の力は〈帝の使(者)〉や〈帝の臣〉を介して発現される。…
※「帝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...