帰雲(読み)きうん

精選版 日本国語大辞典 「帰雲」の意味・読み・例文・類語

き‐うん【帰雲】

  1. 〘 名詞 〙 帰り行く雲。古代中国においては、雲は山の洞穴から出て、晩にはそこに戻るものと考えられていた。
    1. [初出の実例]「高樹乱蝉過雨余、帰雲独鳥夕陽初」(出典:南海先生文集(1784)四・山斎即事)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐返照詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「帰雲」の読み・字形・画数・意味

【帰雲】きうん

帰りゆく雲。晋・張衡〔思玄の賦〕歸雲に憑(よ)りて遐(とほ)くき、夕べに余(われ)扶桑に宿る。

字通「帰」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android