常住物(読み)じょうじゅうもつ

精選版 日本国語大辞典 「常住物」の意味・読み・例文・類語

じょうじゅう‐もつジャウヂュウ‥【常住物】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もつ」は「物」の慣用音 ) 仏語。寺に住む僧が勝手に私有したり売却してはならない共有物で、長く寺に備えて僧の受用に供すべきもの。寺舎・田園雑具、また僧の常食など。常住
    1. [初出の実例]「神丹(しんだん)叢林には常住物等あり」(出典正法眼蔵随聞記(1235‐38)二)
    2. 「天台大師、国清寺にして寺の常住物(シャウシウモツ)を重くし」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇末)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android