常住(読み)ジョウジュウ

デジタル大辞泉 「常住」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じゅう〔ジヤウヂユウ〕【常住】

[名](スル)
仏語。永遠不変なこと。変化しないで常に存在すること。⇔無常
いつもそこに住んでいること。「一〇年来この地に常住している」
ふだん。いつも。日常。副詞的にも用いる。「常住の食事」「常住仕事のことが頭から離れない」
[類語](2永住在住現住先住定住安住居住転住移住住む/(3不断日頃ひごろ常日頃つねひごろ常常いつも平生へいぜい平素日常平常通常常時行住座臥ぎょうじゅうざが常に絶えず終始始終ずっと日夜夜昼絶え間ない明け暮れ明けても暮れても寝ても覚めても朝な夕な昼夜をおかず昼夜を分かたず夜を日に継ぐ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「常住」の意味・読み・例文・類語

じょう‐じゅうジャウヂュウ【常住】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 仏語。生滅変化することなく、過去・現在・未来にわたって、存在すること。じょうじゅ。
    1. [初出の実例]「勝鬘応常住之時」(出典:勝鬘経義疏(611)歎仏真実功徳章)
    2. 「常住ならんことを思ひて、変化の理(ことわり)を知らねばなり」(出典:徒然草(1331頃)七四)
    3. [その他の文献]〔北本涅槃経‐七〕
  3. ( ━する ) つねに一定の所に住むこと。また、寺僧が一寺に定住して行脚(あんぎゃ)をしないこと。
    1. [初出の実例]「諾楽の京の馬庭の山寺に、一の僧常住す」(出典:日本霊異記(810‐824)中)
    2. [その他の文献]〔朱熹‐章厳詩〕
  4. ( 副詞的にも用いる ) 日常、ごく普通であること。また、習慣化していつもそうであるさま。ふだん。しょっちゅう。年じゅう。じょうじゅ。
    1. [初出の実例]「常住(ジャウヂウ)仏前にいたり、例のごとく脇息によりかかって念仏読経す」(出典:高野本平家(13C前)六)
    2. 「アレあの通(とほり)に常住(ジャウヂウ)泣て居らるる」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)九)
  5. じょうじゅうもつ(常住物)」の略。
    1. [初出の実例]「常住に米穀なし」(出典:正法眼蔵(1231‐53)行持)
    2. [その他の文献]〔釈氏要覧‐住持・常住〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「常住」の読み・字形・画数・意味

【常住】じようじゆう

定住。

字通「常」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android