干潮(かんちょう)とは？意味や使い方

精選版日本国語大辞典「干潮」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちょう ‥テウ【干潮】

〘名〙潮がひいて、海水面が最も低くなること。また、その状態。ひきしお。低潮。⇔満潮。

※改正増補物理階梯（1876）〈片山淳吉〉下「東西は満潮にして、南北は干汐す」

ひ‐しお ‥しほ【干潮】

〘名〙潮の干ること。ひきしお。かんちょう。

※宇治拾遺（1221頃）四「はなつきに、すこし吹いだされたりけるほどに、ひしほにひかれて、はるかにみなとへ出でにけり」

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デジタル大辞泉「干潮」の意味・読み・例文・類語

ひ‐しお〔‐しほ〕【干潮】

引き潮。かんちょう。
「浦はそのまま―となって」〈謡・融〉
[類語]潮しお・潮うしお・高潮たかしお・高潮こうちょう・満潮・満ち潮・干潮・引き潮・潮汐・干満・満ち干・満ち引き・上げ潮・出潮・下げ潮・入り潮・退潮・大潮・小潮・赤潮

かん‐ちょう〔‐テウ〕【干潮】

潮が引いて、海水面が最も低くなる現象。ふつう、1日に2回起こる。低潮。引き潮。⇔満潮まんちょう。
[類語]潮うしお・潮しお・高潮・満潮・満ち潮・引き潮・高潮こうちょう・潮汐・干満・満ち干・満ち引き・上げ潮・出潮・下げ潮・入り潮・退潮・大潮・小潮・赤潮

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「干潮」の意味・わかりやすい解説

干潮
かんちょう
low water

潮汐(ちょうせき)による海面の昇降で、高さが極小となった状態を干潮（または低潮）という。極大となった状態は満潮（または高潮(こうちょう)）という。通常は満潮と干潮とがそれぞれ1日2回生じるが、場所と月齢などによって1回または3回以上となることもある。1日2回の干潮で、その高さがかなり異なることがある。低いほうの干潮を低低潮、高いほうの干潮を高低潮という。太平洋岸では、春分から初夏にかけての大潮(おおしお)時の低低潮が日中に現れるので、潮干狩(しおひがり)など、磯(いそ)遊びが行われる。

［岡田正実］

[参照項目] | 大潮 | 潮汐 | 満潮

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世界大百科事典第２版「干潮」の意味・わかりやすい解説

かんちょう【干潮 low water】

おもに月と太陽の作用によって海面が昇降する潮汐では，普通1日に2回海面が低くなる。最も低くなった状態を干潮，あるいは低潮という。【寺本俊彦】

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百科事典マイペディア「干潮」の意味・わかりやすい解説