平付け(読み)ヒラヅケ

デジタル大辞泉 「平付け」の意味・読み・例文・類語

ひら‐づけ【平付け/平着け】

(平付け)連歌・連句で、前句趣向を凝らさずにつける付け方。
ある場所や物に乗り物を直接につけること。じかづけ。
「船―につけ、ふみかたぶけて馬おろさんとせば」〈平家一一

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精選版 日本国語大辞典 「平付け」の意味・読み・例文・類語

ひら‐づけ【平付・平着】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 船・駕籠などの乗物をその場所や物に直接に寄せつけること。じかづけ。
    1. [初出の実例]「船ひらづけにつけ、ふみかたぶけて」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. 連歌・連句の付け方の一つ。特に趣向をこらさないで、前句の内容表現にそってありのままに付ける、曲節のない付け方。〔連理秘抄(1349)〕

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