精選版 日本国語大辞典 「平価」の意味・読み・例文・類語
へい‐か【平価】
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各国が通貨の対外価値を示すために定めた、金や一定の金量目を有する外貨(たとえば米ドル)、あるいはヨーロッパの共通通貨単位ECU(エキュ)といった共通の価値基準との交換比率を平価という。さらに、そこから間接的に計算される各国通貨間の交換比率を為替(かわせ)平価(parity)というが、一般にはこれも含めて平価とよんでいる。
第二次世界大戦前の金本位制の下では、一定量の金と結びつけることで、金平価が設定された。戦後の旧IMF体制においては、金または米ドル(純金1オンス=35ドル)に対して設定し、IMF平価が定められた。同様に、EMS(ヨーロッパ通貨制度)の下では、共通通貨であるECUに対してセントラル・レートである平価が設定され、そこから参加国通貨間の為替平価が計算された。
1973年に、主要国が変動為替相場制に移行して以来、平価概念は後退した。しかし、開発途上国を中心に、現在でも米ドル、ユーロ、SDR、独自の通貨バスケットに対する平価を設定し、自国通貨の安定を図っている国は相当数に上る。
なお、平価にはその国の通貨のあるべき価値(均衡為替相場)という意味も含まれており、変動為替相場制の今日も、購買力平価、金利平価という為替相場の均衡値、理論値として使用されている。すなわち、均衡為替相場は各国の通貨の購買力(裏返せば、物価水準)の比率である購買力平価によって決まるという主張(購買力平価説)、各国の通貨の直物相場と先物相場の開きは、各国間の金利差にほぼ等しくなるように決まるという主張(金利平価説)である。
[中條誠一]
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