平地(読み)ヘイチ

デジタル大辞泉 「平地」の意味・読み・例文・類語

へい‐ち【平地】

《古くは「へいぢ」か》平らな土地。ひらち。
[類語]平野平原盆地野原広野ひろの広野こうや広原高原原っぱ松原草原そうげん草原くさはら草地野中野良野末野面田野

ひら‐じ〔‐ヂ〕【平地】

平織り」に同じ。

ひら‐ち【平地】

起伏のない平らな土地。へいち

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精選版 日本国語大辞典 「平地」の意味・読み・例文・類語

へい‐ち【平地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「へいぢ」か ) たいらな土地。ひらち。
    1. [初出の実例]「さしもさかしき東坂、平地(ヘイヂ)を行くが如く也」(出典:高野本平家(13C前)二)
    2. 「露のぬきへいちに入よ霜はしら〈宗通〉」(出典:俳諧・崑山土塵集(1656)一〇)
    3. [その他の文献]〔史記‐河渠書〕

ひら‐ち【平地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ひらぢ」とも ) 高低・凹凸のない平らな土地。へいち。
    1. [初出の実例]「鶴鶻と云者は〈略〉平ら地には巣を掛けぬ物だ」(出典:巨海代抄(1586‐99)下)

ひら‐じ‥ヂ【平地】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 平織りにした布地
  3. 刀の刃先から鎬(しのぎ)までの部分

へい‐じ‥ヂ【平地】

  1. 〘 名詞 〙へいち(平地)

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普及版 字通 「平地」の読み・字形・画数・意味

【平地】へいち

平らかな地。また、地ならし。〔論語、子罕〕譬(たと)へば地をらかにするが如し。一簣(き)(もっこ)を(くつがへ)すと雖も、むは吾がくなり。

字通「平」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「平地」の意味・わかりやすい解説

平地
へいち

起伏の小さい平らな土地。平地ということばは厳密な科学用語ではなく、自然地理学では起伏が小さく低平な土地をとくに平野と称し、標高の高い所でも平坦(へいたん)地が存在すれば、これを平地と称し、その適用範囲が高度および広さに関してきわめて広い。したがって、平地の成因も多様であって、侵食によってつくられた広大な平野から、山頂部の小規模な平坦地、あるいは堆積(たいせき)によってつくられた広い平野など各種である。

[市川正巳]

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