年季(読み)ネンキ

デジタル大辞泉 「年季」の意味・読み・例文・類語

ねん‐き【年季】

奉公する約束年限。「年季が明ける」
年季奉公」の略。
「あれは久しく―に置きましたが」〈滑・浮世風呂・三〉
[類語]任期年期

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞 実例 咄本

精選版 日本国語大辞典 「年季」の意味・読み・例文・類語

ねん‐き【年季】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 奉公する約束の年限。雇用契約によって定めた奉公の期間。一年を一季とする。
    1. [初出の実例]「Nenqiga(ネンキガ) ハテタ〈訳〉仕事などの年数が終った」(出典日葡辞書(1603‐04))
  3. ねんきぼうこう(年季奉公)」の略。
    1. [初出の実例]「いまだ年季(ネンキ)の小者あがり」(出典:浮世草子西鶴織留(1694)六)
  4. 物事の期限。契約の期限。
    1. [初出の実例]「町内にうるしのはいしゃく金百両かりたる人あり。年季すぎ候ゆへ度々御さいそくにて」(出典:咄本・かの子ばなし(1690)上)

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