年賦(読み)ネンプ

デジタル大辞泉 「年賦」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ぷ【年賦】

負債額・納税額などを分割して、毎年一定額ずつ支払っていくこと。また、その方法年払い。「五か年年賦返済」「年賦償還」
[類語]割賦分割払い月賦月販

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精選版 日本国語大辞典 「年賦」の意味・読み・例文・類語

ねん‐ぷ【年賦】

  1. 〘 名詞 〙 負債額または納税額などを毎年一定額ずつ分割して支払っていくこと。また、その弁済方法。年払い。年歩。年分(ねんぶん)年割
    1. [初出の実例]「一万八千貫目の借銀、十年切りの年賦(ネンフ)にして、利なしに済ますもあり」(出典浮世草子西鶴織留(1694)二)
    2. 「十三年の長年賦(ながネンプ)」(出典:寄笑新聞(1875)〈梅亭金鵞〉一号)

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世界大百科事典(旧版)内の年賦の言及

【割賦販売】より

…売買代金の支払について,その代金の一部または全部の支払を将来に延期し,それを一定の期間内に分割して支払うことを条件とした販売方式。支払サイクルから分類すると,毎週1回支払う週賦,10日に1回支払う旬賦,毎月1回支払う月賦,毎年1回支払う年賦など,さまざまであるが,現在では月賦が最も一般的である。分割払いによる債務の決済は,最も古いものとしては,エジプトやローマにおける土地・家屋など不動産の取引にみられるが,今日のように一般の消費財の取引に広く適用されるようになったのは,早く見積もっても産業革命後であり,大量生産体制の確立と密接に結びついているといってよい。…

※「年賦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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